智子 | それじゃあいよいよ検察の捜査ね |
ボビー | うんうん。 |
智子 | 今まで言ってきたように警察官が逮捕してから48時間以内に被疑者は釈放されるか検察に送致(送検)されなければいけないの。 それで、検察官が証拠を調べたりしてい…。 |
ボビー | ちょっとまってよ!それじゃ警察と一緒じゃないか! |
智子 | うん。そうね。何か? |
ボビー | 何か?じゃないよ!じゃあ検察ってなんのためにいるんだよ!いらないじゃん。 |
智子 | そうね〜。でもね、検察官っていうのは法律の専門家なの。司法試験に合格した人なのよ。 だから検察官は「警察による捜査が不十分と思われるところを補い、不適正と思われるところを補正するの」 |
ボビー | だったら最初から検察官がやればいいじゃないか。 |
智子 | う〜ん。日本の犯罪捜査を全て司法試験を通った検察官がやっていたら、とんでもない数の犯罪を検察が抱えることになるわね。 すでに小さい事件だったら送検されないで釈放されちゃうことも多くあるの。 警察官だってなにもしないことだってあるでしょ |
ボビー | うんそうですね〜。私がこの前オヤジ狩りされてたら、警察官がきたんだけど、悪いやつ等の話だけ聞いて帰っちゃったよ |
智子 | うん。そんなことだって日常であるのよね。うんざりしちゃう。 って何の話だっけ? |
ボビー | 検察官の取調べの話ですよ。 |
智子 | そうそう。 つうかなんであなたオヤジ狩りなんてあってるのよ!!??あなた何歳?? |
ボビー | で、検察が捜査したらどうなるんですか? |
智子 | 逃げたわね。送検された被疑者は24時間以内に起訴するか釈放するか決めなければいけないの | |
ボビー | 起訴? | |
智子 | 起訴ってのはつまり裁判にかけられるってことよ。 | |
ボビー | わかりました。でも釈放ってどういうことですか?悪いやつなんでしょ。なんで釈放になるの? | |
智子 | 刑事訴訟法248条ではね、犯罪が軽いものだったり、犯人がどんなやつかってことを考えて検察官がその場で無罪放免にすることができるの(起訴猶予という)。 | |
ボビー | ええ!そんなのずるいですね。 | |
智子 | 経済的な問題を考えると仕方ないのね。裁判所だって限りがあるわけだし。 犯罪はたくさんあるのにね。 こうやってめでたく裁判となるわけ。 |
ボビー | でもおかしいですね。友達のタフィが浮気をしたときにはこんな手続きなかったですよ。 |
智子 | なにそれ?アメリカで? |
ボビー | 何を言ってるんですか!タフィは日本人ですよ! |
智子 | あなた色んな知り合いがいるのね(苦笑) でもね浮気は民事訴訟なの。刑罰が科せられることじゃないの。民事と刑事の違いについてはまた今度やるね。 |
はい!
そういうわけで、事件が発生してから裁判になるまでのお話はコレで終わりです。
最後に浮気の話が出てきましたね。今までの話は刑事事件の話で、民事になると全然違う世界になります。その違いについては別のところで説明しますね。
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